子供への投資

子供のために20年間働くってどんな気持ちなんだろうと考えてみた

今日、大学院に進学するか、就職するか迷っていることを父に相談した。 大学院へ行くなら地元に残り、就職するなら東京で一人暮らしだ。 まだ勉強したいという気持ちが一番強いけれど、その次にもう21歳なんだから早く自立しなきゃという焦りがあり、就職しても勉強はできるのではないかと思っていた。院進と就職のどちらにもメリット、デメリットはある。

しかし、早く自立しなきゃという焦りは、自分の能力に対する焦りではなく、父や母に冷たい態度をとってしまう申し訳なさからきているのではないか。 家の居心地が良くないのは、家族仲が悪いせいではなく、私の態度が悪いからであることは薄々気がついていたけれど、気づかないふりをして就職して東京へ行くことで逃げようとしていたのではないか。

「学費を払うのがお父さんの役目だし、ご飯を作るのがお母さんの役目。役目を奪わないでくれ」
「本当はもっと勉強したかったのに、と後から言われるほうが一番辛い」

父も母も文句ひとつ言わずに子供達の世話をしてくれる。それらを当たり前のように受け取り、感謝もせず、むしろ冷たくあしらっていた。 普通の何気ない会話を増やすだけで二人ともが喜んでくれるのはわかっている。しかし、何故かできない。そんな自分が情けないし、不甲斐ない。

でも家を出て疎遠になる前に気づけてよかった。少しずつで良いから、恩返しをしていこう。

恩知らずな娘でごめんなさい。
今日まで育ててくれてありがとう。
あと少し甘えさせてもらいます。