こんなワクワクする世界を見ずには死ねないよな



著者がこの本を通して伝えようとしていること一言で言うと

日本を出て世界を見よ

である。

世界を見る方法として、編入、留学、海外で働く、海外で企業などを挙げているが、実際に行動に移せる人はほんのわずかだろう。 しかし誰でも行動にうつせる方法として解釈し直すと

視野を広く持ち貪欲に学べ

これなら日本にいても、この本が活かせるのではないだろうか。



日本はスピード感がなく停滞している

日本はとても安全で平和な国である、と知識では知っているけれど、実際に海外に住んだことのない私にはあまり実感がない。安全で平和であることは、何も知らずとも何も努力せずともなんとか生きてしまえるということで、人間のやる気や焦りや危機感を奪ってしまう。お金が無くたってなんだかんだ国がどうにかしてくれるだろうと心の奥底で他力本願になっている。世界はもっとシビア。無知で努力をしなければ死につながる。

日本の経済はここ20年ほど停滞しているらしい。停滞、つまり維持しているといえば聞こえは良いのだろうが、維持というのはすなわち価値を下げ続けていることだ。価値というのは流動的で、周りの価値がどんどん上がれば同じ物を持ち続けていても自分の物の価値は下がってしまう。

維持しているからいいや、と何も行動を起こさずにいると気づかないうちに落ちていき、いつのまにか取り返しのつかないことになっている。
現在の日本は徐々に落ちているのにまだ危機感がなく、行動を起こしている人が少ない。

何も行動を起こさないことが最大のリスクである。



もっと貪欲に学ぼう

私は大学に入って初めて自主的に勉強することを覚えた。高校まではテストや受験のための勉強だったが、今は自分のために本を読み、考え、学んでいる。

この本を読んでやるべきだと思ったこと

  • 英語の勉強
  • リベラルアーツ:一般教養(人を自由にする学問)の勉強
    • 良書と呼ばれる古典を読み尽くす


学んで考えることは基礎体力だ。しかし基礎ばかり積み上げても結果を出さなければ意味がない。なので、学ぶ→行動→学ぶ→行動の繰り返しこそが重要である。
私における具体的な行動として、

  • IT系のインターンや勉強会への参加
  • アプリやWebサービスをローンチ

学んで、その結果をプログラミングを通してアウトプットしていきたい。


知れば知るほど、学べば学ぶほど、自分の未熟さを思い知ることになるだろう。けれど新しい疑問にぶつかり、知り、理解することは、人間だけができる娯楽である。
この本は、学ぼうと重い腰を上げ始めた人にガソリンのような役割を果たしてくれる。