『大学で何を学ぶか』はその時々で違うことを考えるだろう

前回の記事から引き続き、就職するか大学院進学するか、進路の迷路から脱出するためのヒントになりそうな本探しをしました。
今回は、大切な20代の数年を犠牲に何を学べば大学へ行ってよかったと思えるのだろうと疑問を持ち、加藤諦三さんの『大学で何を学ぶか (ベスト新書)』を読みました。

この本を読んでまず思ったのは、読む人の立場、状況、時期によって受け取るメッセージが大きく変わるのではないか、ということです。


今の私は

  • 大学生活は春から四年目
  • 進路に迷っている
  • 今までは模範的で良い子ちゃんであった
  • 具体的な目標は無いがプログラミングを仕事にしたい

このような状況の私が読んで受け取ったメッセージは「自分の欲望に忠実であれ」

今までの私は、親や先生の期待に応えるべく、勉強をそこそこ頑張り、学級委員などをやり、門限を守ってきました。いわゆる良い子ちゃんです。
私のような良い子ちゃんタイプは、基本的に主体的ではなく、受動的。または自分の意志よりも親や先生などの他人の意志を尊重してしまいがちです。
なので、進路で迷っている時、自分の気持ちよりも、友達が大学院へ行く、親が就職して欲しいと思っているなど、周りの人がどうして欲しいかに答えようとしてしまいます。実際に、私も今回の進路の件で周りのたくさんの人に意見を聞いては悩み、また聞いては悩みを繰り返しています。

しかし本当に大切なのは「自分がどうしたいのか」です。
いくら周りが驚くようなすごい企業に就職したとしても、ものすごく頭の良い大学院に入ったとしても、自分が「良い」と思わなければ、失敗です。

幸運なことに、私はこれなら楽しく一生続けられそうだと思えるものに出会うことができました。
それがプログラミングです。

せっかく見つけた「良い」と思えるものがあるので、更にそれをどうしたいのかまでを見つけ、その欲に従って主体的に行動すれば、進路の悩みは解決しそうです。

自分をゼロから見直し、人生をかけてやり続けたいと思えることを探す。
そしてそれが見つかったら、自分の欲に忠実に行動すること。
これが大学で学ぶべきことではないかと思いました。