クリスマスや正月などのイベントは50年後もあり続けるのだろうか

近所のスーパーがお餅やお節の材料でいっぱいになっているのを見て、いつの間か2016年もあと2日で終わりということに気がつきました。年末はクリスマスが終わってすぐに正月で慌ただしいですね。

 

小さい頃はこのようなイベントが大好きでした。世間的なイベントに限らず、学校の文化祭、体育祭はもちろん、友達の誕生日会などのイベントと名のつくものは全て好きで、半年前からワクワクとイベントのことを考えている時もありました。

 

しかし最近はあまり興味を持てなくなってきました。

それは何故か、イベントがありすぎて追い立てられているから。

 

日本人の伝統的な美意識の一つで「ハレとケ」という概念があります。ハレはイベントなどの非日常、ケは日常の生活のことです。私はこの概念がとても好きで、何事も対比によって物事の良さ悪さは際立つと思っています。質素で慎ましい日常を過ごしてこそ、イベントのワクワク感、特別感が楽しめます。

 

しかし最近ではどうでしょう、年がら年中何かしらのイベントが開催されていると感じます。一つのイベントが終われば落ち着く間もなく、次のイベントの準備を。そしてまたそれが終われば次のイベントが……。

 

イベントが商業の手段になってきて、我先にと準備期間を前倒ししているからだと思いますが、楽しむものだったはずのイベントが、義務になってきて嫌気をさす人が増えているんじゃないでしょうか。実際、私の周りでは年始に年賀状を出す人はほとんどいません。このように伝統的なイベントは徐々に消えていってしまうのではないでしょうか。

 

イベントというのは何もない平凡で質素な日常があってこそです。

今一度、日常の大切さに目を向けて欲しいです。